渝東南の門戸、湖南から貴州に通じる要地

酉陽トゥチャ族ミャオ族自治県（酉陽県と略称）は重慶市東南部に位置し、武陵山の内地にあり、渝州から湖北、湖南、貴州に通じる重要な門戸であり、古くから「東南の門戸、湖南から貴州に通じる要地」と呼ばれるいる。

酉陽県は東側に湖南省龍山県と隣接し、南側に秀山県、貴州省の松桃、印江県と境を接し、西側に貴州の沿河県と江（烏江）を隔て向き合って、西北に彭水県、真北に黔江県、湖北省の咸豊県、来鳳県と相接している。

2014年末まで、酉陽県の境域面積は5173平方キロメートルで、39箇所の郷と鎮を管轄している。常住人口は56.24万人（戸籍人口は86.04万人）である。トゥチャ族、ミャオ族を主とし、漢族、回族、モンゴル族等の民族もあり、トータルで18民族がある。

酉陽県は全国における科技進歩の先進県であり、「全国文明県」、「中国クリーン有名県」、「市級生態県」等の栄養称号を獲得している。

編制沿革

酉陽の地は昔、『禹貢』の梁州、荊州の境界を接する地域である。

春秋時に巴、楚との二国の国境を接している地域である。

貴州省の中郡に属し、漢代時に酉陽県の地であり、三国時に蜀漢に属し、晋代時に武陵郡及び涪陵郡に属していた。

唐代時に務州、思州に属していた。五代後、当地の氏族より占拠され、酉陽寨と呼ばれた。

北宋代時に酉陽州に属していた。南宋代時に冉氏の官有地である。

元代時に酉陽より管理され、その後に酉陽の慰司宣撫として昇格された。

明代時に酉陽の司治を宣撫する

清代時に酉陽直接隷属州を設立した。清代雍正十三年（1735 年）に「改土帰流（土司、土官を改め，流官 (朝廷任命の正式官吏) とする）」を行い、酉陽に直接隷属州を設立し、酉、秀、黔、彭との四県を管轄させた。

民国二年（1913年）に、酉陽は州を廃止し県に変更し、川東道に属した。民国二十四年（1935年）に第八行政監督視察区に属した。

中華人民共和国の成立後、1949年11月に酉陽専区を設立し、酉、秀、黔との三県を管轄していた。1952年9月に酉陽専区を撤回し、三県は黔江地区に帰属させた。1983年11月に酉陽。トゥチャ族とミャオ族自治区を成立した。1988年5月に黔江地区に帰属させた。2000年7月に、黔江に地区を撤回し区を設立し、酉陽自治県は重慶市に合併し直轄されていた。

行政区画

1997年に、酉陽県の面積は5173平方キロメートル、人口は68.9万で、三つの鎮と78の郷を管轄していた。県政府は鐘多鎮に位置していた。

2001年に、酉陽県は8１個の郷と鎮を39個に調整し、この中に10個の鎮及び64個の郷を撤回し、7個の郷を保留し、14個の鎮及び18個の郷を新設した。調整後、郷と鎮の平均面積は132.64平方メートルまで拡大し、郷と鎮の平均人口は19000人余りに増加した。

2002年に、酉陽県は14個の鎮、25個の郷、17個の住民委員会及び727個の農村委員会を管轄していた。戸籍人口は73.78万人で、この中に非農業人口は6.92万人となっていた。

2004年に、酉陽県は麻旺鎮、龍潭鎮等14個の郷と鎮にある17個の農村に対して郷を跨って調整していた。

2014年10月30日まで、酉陽県の下に二つの町、14個の鎮、23個の郷：桃花源街、鐘多街、龍潭鎮、麻旺鎮、酉酬鎮、大渓鎮、興隆鎮、黑水鎮、丁市鎮、龔灘鎮、李溪鎮、泔渓鎮、後渓鎮、苍嶺鎮、小河鎮、板渓鎮、涂市郷、銅鼓郷、可大郷、偏柏郷、五福郷、木葉郷、毛垻郷、花田郷、後坪垻郷、天館郷、宜居郷、万木郷、两罾郷、板橋郷、官清郷、南腰界郷、車田郷、腴地郷、清泉郷、廟渓郷、浪坪郷、双泉郷、楠木郷を管轄していた。

地理環境

酉陽県は重慶市の東南部に位置し、東経108°18‘25''-109°19’02‘’、北緯の28°19‘28’‘-29°24’18‘’との間に位置している。東側に湖南省龍山県と隣接し、南側に秀山県、貴州省の松桃、印江県と境を接し、西側に貴州の沿河県と江（烏江）を隔て向き合って、西北に彭水県、真北に黔江県、湖北省の咸豊県、来鳳県と相接している。領土の面積.は5173平方キロメートル、東西の幅は98.3キロメートル、南北の長さは119.7キロメートルである。

気候特徴

酉陽県は亜熱帯湿潤季節風気候地区に属し、年間の雨量は豊かで、冬は暖かく夏は涼しい。年間平均の日照時間は1131時間である。年間平均の気温は海抜２８０メートル沿河地区の17℃から山中区の11.8℃に逓減している。1月の最低温度が3.8℃、7月の最高温度は24.5℃である。年間降雨量は一般的に1000～1500ミリの間にある。

地形地ぼう

酉陽県は武陵山地区に属し、地勢は中部が高く、東西両側は低くなっている。北部の老灰阡梁子は酉陽県の最高点であり、海抜は1895メートルとなっている。西部の董家寨は最低点であり、海抜は263メートルとなっている。全県の地形起伏は大きく、地形は中山区であり、海抜は800—1895メートルとなっている。低山区の海抜は600—800メートルとなっている。細長い谷と平坦な空き地の海抜は263—600メートルとなっている。

人口民族

人口：酉陽県はトゥチャ族とミャオ族を主とする少数民族自治県である。

2014年末、酉陽県の公安戸籍人口は86.04万人である。2014年に新規出生の登記人口は19093人、新生嬰児の性別比（女性を100とし、男性対女性の比率）は109.2、常住人口は56.24万人、都市と町の人口は16.68万人、都市と町化率は29.66%となっている。

民族：酉陽県は18民族を有し、其々は漢族、トゥチャ族、とミャオ族、モンゴル族、回族、チワン族、イ族、チベット族、プイ族、満州族、侗族、ヤオ族、ペー族、ハニ族、リー族、コーラオ族、チャン族、スイ族等である。