トゥチャ族の水上家屋：

        トゥチャ族はほとんど山腹や険しい峰で住んでおり、この地形関係により家屋は一般的に水上家屋形式を採用している。住宅の両側に四本の木板を立って、山腹の傾向に沿い木組みを設営し、正屋地面と行端揃える高さで横木を架けわたしてから、木板を被り、三面に板塀や木廊下を建造し、草或いは杉皮で屋根とし、下方の四面は空らで、肥料を積上げるか一時的に家畜に結び付けるかに使用できる。上方は一般的に娘が靴を作ったり刺繍したり、涼んだりする場所である。

        酉陽トゥチャ族ミャオ族自治県のトゥチャ族パクリの中に水上家屋はトゥチャ人から好きな住宅である。水上家屋は常に山の勢いに乗じ建造され、方位は「左に青竜、右に白虎、前にスザク、後に玄武」を最高の村落とする。西に坐って東へ向かうか東に坐って西へ向かっている。部屋の規模にいて小康レベルの家庭はほとんと「五つ柱二つ騎」、「五つ柱四つ騎」であり、それに対して素封家庭は「七つ柱四つ騎」および「四合天井」庭がある。一般の家庭はほとんど1棟4列扇三部屋であるが、また6列扇五部屋もある。4列扇三部屋の真ん中に大きい1室とは「堂屋」と呼び、神に供え、祖先を祭り、賓客を迎える時に使用される。左右両側の部屋とは饒間と呼び、寝室やオンドル、料理作りのため使われている。饒間は中柱を限界とし、前後との二室として分けられている。前にあるなかの1室をオンドルとして使い、部屋の三分の二の面積に木造床を敷き、三分の一の面積は土地面として使う。後にある1室は寝室として使い、父母は左の寝室、息子とお嫁さんは右の寝室に住む。家屋がどのような大きさになっても天楼を建造してある。床は二種類として分かられており、木造板で作られて、下方に人が住む。若木条又は竹、竹棒で敷かれる場合、下方にはオンドル或いはやかまど屋を設置し、部屋の両側に一方に回転廊下を建造し、相手一方に側室を設営する習慣がある。回転廊下の中に唐臼、石臼を放置するかまたはキチンとして使い、側室の中に豚小屋、牛用柵、トイレを建造し、金持ちの家族は部屋左右両側に両わきを建造し、撮箕口と呼ぶ。